いまやプライベートではもちろんのこと、仕事においてもあらゆる面でパソコン・インターネットと繋がる時代となりました。モバイルネットワークやクラウドサービスの発展により、いつでもどこでも必要な情報へとアクセスできる反面、仕事においては多くのデバイスを扱う「通信(IT)インフラ」を整えることが必要不可欠と言えます。ITインフラは、うまく使いこなすことができれば仕事が効率化されたり、顧客データの管理も容易になったりと大変便利なものではありますが、それと同時に注意が必要なものでもあるのです。
そこで今回は、ITインフラを整備する際に注目していただきたい2つのポイントをご紹介いたします。
■高い安全性が求められる
まずはITインフラにおける「安全性」について考えてみましょう。仕事の業務だけでなく私生活におけるパソコンやスマホなどのデバイスを、通信ネットワークと接続しない「スタンドアローン」という独立状態で使用しているという方は、いまやほとんどいらっしゃらないかと思われます。
通信ネットワークに繋がっている状態は、外部情報へとアクセスが簡単にできる点でビジネス的にもスムーズなやり取りに繋がり便利なものではありますが、同様に外部からも不正アクセスがしやすいという状態でもあるということになります。常時ネットワークに繋がっているということは、気づかぬ間に機密情報を外部からの不正アクセスで抜かれたり、サイバー攻撃に遭ったりというリスクも伴っているのです。万が一、社外秘の情報や顧客情報などが外へ出てしまった場合、自社内だけの問題ではなく、訴訟へと繋がってしまうケースも出てくる可能性があります。
そうならないためにも、安心してお使いいただけるように、通信ネットワークのセキュリティ対策はしっかりと行うことが重要です。セキュリティソフトの導入をはじめ、侵入防止装置であるIPS、統合脅威管理装置のUTMなどの導入も検討することをお勧めします。
■耐障害性も必要不可欠
普段から通信ネットワークを便利に使っていると、何らかの障害が突然発生してシステムがダウンした場合、プライベートでは生活が不便になりイライラしてしまいますよね。企業では不便を通り越し多大な打撃を受けることになります。このようなネットワーク障害は、近年でも発生している大規模災害と同じように、予期せぬ時にやってくるものです。しかし、いざという時のために、ネットワーク機器や回線の冗長化をしておくことで「耐障害性を向上させる」ことが可能となります。
ネットワーク機器や回線の冗長化とは、万が一の際にデータを復元することができるバックアップとは異なり、「複数のシステムを用意しておくことで、片方が故障してももう片方が稼働してシステムが途切れないようにする」という仕組みのことです。ネットワーク回線を二重にしたり、サーバーデスクで同時に複数のディスクに同一データを書き込めるように設定したりすることで、いざという時にも事業活動を継続することができます。通信障害や災害による不慮のシステム停止の際には、いかに停止時間を短くしてデータの損失を防ぐことが出来るかが、企業の経済活動を続けていく上で重要なポイントとなります。
■まとめ
ITインフラを整えることは、安全・快適に通信ネットワークを使用できるようになるだけではなく、果ては企業の経済活動の源ともなっていきます。東邦システムサービスでは、それぞれの企業様に合わせたネットワーク構築、セキュリティ対策をはじめとするビジネスインフラに関する施工を専門として取り扱っております。ネットワークやビジネスインフラに関するご質問等もお気軽にご相談ください。